高太郎が公園のベンチで寝ている間に記事を書く。 変形性脊椎症について。
変形性脊椎症では進行すると排尿困難があるらしい。
高太郎が14歳を過ぎる頃から、おしっこがポタポタ垂れて、病院に相談に行ったのだけど加齢のせいじゃない?といわれオムツをつかうようになった。
もらさないように一日に何度も散歩に行っておしっこをしているのだけれど。それでもおむつがすぐいっぱいになってしまう。
一番ひどいときには昼夜問わず3時間ごとに散歩に出ていた。量としてはそんなに増えたようにも思えないのだけど、頻繁にでる。
朝6時、9時、12時、15時、18時、21時、12時、夜三時、朝……
おしっこがいっぱいでるのは膀胱炎とか腎臓の病気かと思った。
尿検査してみるとやっぱり細菌尿だといわれ、抗菌剤をのむと元気になる。
お薬やめると、だんだんしんどそうになる。そんなことを一年ちかく繰り返した。
頻繁におしっこをさせるから、CMでよくみる過活動膀胱ってやつかもしれない。
年取って膀胱が固くなっておしっこをためにくいのかもしれない。
人間の過活動膀胱の対処法をみると、「尿意を催したら15分我慢しよう」
我慢させたほうがいいのかなあ。と思ったりしていた。
時々膀胱炎がひどくなり、熱をだしたりしていて。
たまたま病院を変えたところ、多剤耐性菌になっていることがわかり。
菌の同定と効く薬の感受性検査をしてもらって、一ヶ月、お薬のんで2週間ですっかり菌はいなくなった。
最初の採尿のとき、膀胱をさわった先生が、「いっぱい溜まってる」「押せば出そうだ」と、圧迫排尿で診察台の上でおしっこを採ってくれた。そのときまあ出るわ出るわ。
高太郎のびっこをひいたような特徴的なあるき方で先生にはすぐ脊椎の変形がわかったようだ。
「おしっこ押し出したほうがいいんですか?」
「うん、膀胱を空にしたほうがいいからね」
最初はうまくいかなかった。 先生の手付きを見様見真似でやってみるんだけど、高太郎がその気にならなければ出ないようで。
お散歩に出たとき、電柱などの匂いをくんくんと嗅ぎ、若い頃だったらここでさっと足上げてマーキングするなあって思うときに、「押すよ〜、ワンツーおしっこー」と掛け声をかけて押すと、まあびっくりするほどたくさんでた。
数えてみたら、60秒ちかくジャージャーとでて、その後も場所をかえてコンスタントに出た。
つまりだ、膀胱が固くなって頻尿になっていたわけではなく、高太郎のぼうこうはパンパンに膨らんでいたけれど、押し出す力がなくて溜まっていて、溢れたものだけがおむつに吸われていたのだった。
勢いよくおしっこを押し出すことで、菌も洗い流され、膀胱炎も再発しにくくなるらしい。
なにより、お互い楽になった。高太郎も私も。
今では一日三回、おしっこ絞りをするだけで済む。
朝と、お昼と、夕方の散歩のとき。
家をでて、いい場所に来たらおむつを外す。おむつを外すのがおしっこ絞りの合図で、おむつを外したら即、絞ってやると、息を合わせてジャージャーと出すことができるようになた。だいたい、一回につき15秒から30秒。
夜は大きいおむつを使うけれど、昼間は尿パッドでマナーベルトをしているだけで済んでいる。尿パッドも50ccのを使っているのだけれど、もっと薄手のもので良さそうな気がしている。立ち上がるときだけちょっと出てしまうだけで、寝ながらたらたらたらたら垂れるということがなくなったので。
誰かの参考になれば、幸いです。ということで記事にしておきます。
以上